国立科学博物館で日本を変えた千の技術博、100年前のEVなど産業製品が一堂に

SNSで共有:

ミルバーン社　電気自動車　1920年ごろ米国で製造されたEV。当時の米国車は3割をEVが占めていたという。なかでもミルバーンは人気が高く、同社の製品は日本にも多数輸入された。100年後、世界は再び電動化の時代を迎えている

マツダ　コスモスポーツ　東洋工業が1967年に発売したロータリーエンジン車。アジアの小メーカーだった同社が、耐久性のある2ローター方式のエンジンを実用化し、市販車に搭載したことは当時の世界を驚かせた

小松製作所　小松1型均土機　1943年に製造された国産ブルドーザーの第1号。ガソリン機関トラクターの前方を改造し、押土用のブレードを装着した。油圧方式の採用は当時としては画期的で戦時中の飛行場建設に用いられた。機械遺産に指定

安川電機　全電気式産業用ロボット　1977年に開発された。従来の油圧式から全電気式にしたことで位置や速度の制御性が向上。自動車産業の高品質化とコストダウンに大きく貢献した。同機は国内の自動車部品メーカーに納入された最初の4台のうちの1台。機械遺産と未来技術遺産に指定されている

東レ　炭素繊維強化プラスチック（CFRP）　炭素繊維は90％以上が炭素でできた繊維。非常に軽量で高強度。いまはコスト高で加工も難しいが、近い将来は鉄に代わる素材として期待が大きい。日本が世界をリードする新素材としてボンネットや燃料タンク、最新鋭の飛行機などに採用されている

　日本の発展を支えた科学遺産や技術遺産を集めた「日本を変えた千の技術博」が東京・上野の国立科学博物館で開かれている。会場には１００年前に作られた電気自動車（ＥＶ）をはじめ、国産初の全電気式産業ロボットやブルドーザーなど、明治から平成に至る約...

ここからは有料記事になります。ログインしてご覧ください。

SNSで共有: