〈車笛〉連載「新博物館シリーズ　タクシーの話」（2）大村良三

企画・解説・オピニオン, 連載・インタビュー
2019年5月18日

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写真11　Benz　Vis－a－vis（向き合ったという意味）　モデル・ビクトリア　横置きシングルエンジン　1724cc　2PS　揺れが少なく乗り心地が良いのでベルリンで初めてタクシーで利用された　1893年　馬以外でエンジンが動力となってのタクシー　カール・ベンツ自動車博物館

写真12　1897年のロンドン電気タクシー　これが英国第1号のタクシー・電気自動車であったのは特筆すべき事。バーゼイBersey　時速15kmで約45km走行した。別名「ハミングバード」と呼ばれ77台生産された。ロンドン科学博物館に展示されている車両はオリジナル

写真13　米国コロンビア社製電気自動車で運転のしやすさからタクシーに多く使用されたもの　1899年製でオリジナルの形で残っている　オランダ　デンハーグ市ローアン自動車博物館

写真14　アウグスブルク市Thurn　und　Taxisツルンとタクシス宮殿の入り口

写真15　ツルンとタクシス宮殿内部　名前は似ているがタクシーの語源ではない宮殿名

写真16―A　ルノー　モデルAX　1060cc　55km／h　乗用車や商用車にも利用された汎用性のあるモデル　このモデルのタクシー仕様が武勇伝に使われた　スイス・ルッツエルン自動車博物館　この武勇伝がこの博物館の説明文にも記載されていた

写真16－B　ルノーAG　Fiacre－Paris（パリの四輪馬車）で1910年で一番ポピュラーなタクシーで1914年のタクシー武勇伝に参加した実物との説明　トリノ市国立自動車博物館

写真17　1857年製の鳩時計　錘で丸一日時を刻む由　目覚まし時計の展示あり　黒い森地方のシュタイム市時計工場博物館

写真18　フランス製UNIC　12／14hp　1908年タクシー仕様　ロンドンで使用されていたタクシー仕様車　英国ブロックンハースト市国立ボーリュ―自動車博物館

写真19　上記タクシーのメーター　メーター設置により料金の透明性が増し、タクシーの利用も増えた　1903年にロンドンで11404台の馬車タクシーが有ったが1914年には1391台まで減り、その代わりモーターキャブが7千台まで増えた〈同博物館説明文〉。「For　Hire＝空車」の事。このタクシーメーターは10～20年間にかなり普及して行った