不要な素材に新たな命吹き込む　札幌でリサイクルアート展2019

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札幌駅前通地下歩行空間の「キタサンHIROBA」にノミネートされた23作品を展示。じっくり見入る人が少なくなかった。

公開審査。審査員は造形美や素材の生かし方、作品に込められた思いなどを多角的に評価した。

一般の部：宮田大吾さんと受賞作品「ジンベイザメの塔」。クッション材の段ボールを利用し、鮫肌のザラザラ感も表現している。内部は紙の米袋で、緊急時に寝袋になるアイデアも光る。「捨てられるものでも生き生きとした造形物を作ることができる」との講評を得た。

高校生の部：タイトル「新しい自分へ」。大久保智詞さんが中学生から高校生に移り変わる自己像を、段ボール（古い自分）と丸めた広告（新しい自分）などで表現した。雑然とした中にも躍動する生命がみなぎっている点が評価された。

中学生の部：札幌市立西岡北中学美術部（14人）の作品「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。後期印象派のフランス人画家、ジョルジュ・スーラが点描で描いた作品を、全校で集めたプルタブに色を塗って再現した。アイスクリームの棒で額縁の雰囲気も出している。1年以上かけて共同制作した力作。

　不要になった素材に新たな命を吹き込んだ「リサイクルアート展２０１９」が７月５～７日の３日間、札幌駅前通地下歩行空間で開かれた。一般から小学生まで多数の応募があり、秀逸な作品２３点を展示。道行く人々の関心を引いた。グランプリに輝いた各部門の...

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