〈海外情報〉連載「ドイツのキャンピングカーショーを見学」（上）大村良三

企画・解説・オピニオン
2021年10月23日

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（写真1）2021年デュッセルドルフのキャンピングカーショーのロゴマーク

（写真2）入場券のバーコードを読ませてゲートオープンでそこに会場案内がある

（写真3）会場の見取り図　17もの展示ホールがある（昨年は13だったと）　価格が2千万円以上のモービル・ホームの展示のある「プレミアム館」もある

（写真4）大手タバート社のブース　車両展示もかなり間隔を空けており、説明員も入場者も全て1.5メートルのソーシャル・ディスタンスとマスク着用に注意していた。室内見学も2人に制限していた

（写真5－1）1930年初頭のフォードT型ベースのモービル・ホーム　シャシは英国生産車　ブラッセル市　オートワールド博物館にて

（写真5－2）　1928年フォードT型シャシに冬用キャタピラーとそりを架装したもの　スキー客用に生産されたが郵便局の配達用に便利で転用された由　アインベック市　PSシュパイアー博物館にて

（写真6－1）第一次世界大戦の空軍復員兵が起こしたキャラバン　エクレスキャラバンで1922年には量産化を図った　本モデルは1926年製　英国ボリュー自動車博物館

（写真6―2）同キャラバンの内部　英国の庶民の居間を思い起こさせる内装　1926年製　ほぼ当時のままとのこと

（写真7）オランダ・デンハーグ市ローアン自動車博物館展示の1932年製米国カーチス・アエロカー　乗用車はグラハムブルー4リッター　筆者は内部を見られず（リストアしていないもよう）

（写真8）英国ボリュー自動車博物館　1955年製ロイヤル・キャラバン

（写真9）初期のヒューマー・キャラバン車　重量があるのでトルクのあるメルセデスのディーゼル車220Dの牽引　1960年代　ヒューマー博物館にてプレスフォト　同社訪問アポを取っていたが鉄道ストライキでそれも叶わず

（写真10）1960～70年代のタバート社キャラバン車　同社のホームページの創業時写真（創業は1953年ドイツ）

（写真11）シトロエン11CVで1960年製作のカヌーを屋根に乗せ、キャンピングカー（内装はドイツで行われたと）の牽引　フランスではこの手のバカンスが流行になり始めになったとのこと　マインブルク市シトロエン・ペータース博物館にて

（写真12－1）ドイツでは工事現場などに材料などを運ぶのにトラック運搬以外にこのようなトレーラーでの牽引がある　これは大型だが例えば一般によく使用されるのは乗馬用の馬運びなどがある　アインベック市公園にて撮影

（写真12－2）馬2頭運搬するトレーラー　馬を預けてあるところ（必ずしも自宅ではない）から週末に乗馬を楽しむ山麓まで運ぶもの　競技大会の時も必要な運び道具　ドイツ馬術協会プレスフォト

（写真13－1）ボルグワーナー1959年製1．5リットルエンジン搭載　このドイツメーカーはもう存在しないが、この大きさのトランスポーターはメルセデス、VW、フィアット、プジョーなど他社に影響を与えた　アインベック市PSシュパイアー博物館

（写真13－2）ボルグワーナーのモービル・ホームの内部　現在の装備とあまり異ならない設備仕様になっているが品質はやはり安い感じがする

（写真14）英国ボリュー自動車博物館の隅に展示されていた1964年製「カマ―・スリープカー」ライダーグループに属していたメーカーでこのキャンピングカーは最初のオーナーが23年も乗り続けたものと　エンジンは1.6リッターガソリン車

（写真15－1）シトロエン・モデルHYベースのモービル・ホーム　このトランスポーターは1948年から33年間も生産されたフランスのベストセラー　写真のモデルは1972年生産　エンジンは1900ccで58PS　アインベック市　PSシュパイアー博物館にて

　（写真15－2）シトロエン・モデルHYのリアビュー　前の人形はお愛嬌

（写真15－3）ドイツ人の案内人が「フランス車の特徴はトイレにビデがある」と特別に見せてくれたシトロン・モデルHY内部

（写真16－1）フィアットのスペース車　右は「マルチプラ600」で1960年代にまずタクシー仕様にされ、ファミリー向け小旅行用キャンピングカーに改造され大ヒットした初期のスペースカー。中央と左は1970年代のスペースカー「ファミリアレ　850cc」、キャンピング仕様ではないがこの3モデルも室内空間を確保する手本となり他社に影響を及ぼした。アインベック市PSシュパイアー博物館にて