〈世界の動き〉プレス発表の裏側ストーリー　商用車グローバル5など　2023年決算まとめ　大村良三

  • 企画・解説・オピニオン
  • 2024年3月12日
（写真1）カミンズのゼロエミッション事業部門アクセレラと、ダイムラー・トラック、パッカーの3社は米国でバッテリー・セルの合弁生産を決めた。なお、パッカーはFCVではトヨタと協業関係にある。またパッカーは傘下ケンワースの「T680」FCV、ピータービルト「モデルⅡ」BEVをそれぞれ発表した
（写真1）カミンズのゼロエミッション事業部門アクセレラと、ダイムラー・トラック、パッカーの3社は米国でバッテリー・セルの合弁生産を決めた。なお、パッカーはFCVではトヨタと協業関係にある。またパッカーは傘下ケンワースの「T680」FCV、ピータービルト「モデルⅡ」BEVをそれぞれ発表した
（写真2）ダイムラーが24年に生産を開始するBEVトラック「eActros600」。航続距離は500キロメートル。スイスの建設業大手ホルシム（Holcim）と1千台の大口納入契約を締結した。このような大量受注も始まっている
（写真2）ダイムラーが24年に生産を開始するBEVトラック「eActros600」。航続距離は500キロメートル。スイスの建設業大手ホルシム（Holcim）と1千台の大口納入契約を締結した。このような大量受注も始まっている
（写真3）HDトラック用FCシステム。ダイムラー・トラックとボルボの合弁会社セルセントリックで開発した（広報写真）
（写真3）HDトラック用FCシステム。ダイムラー・トラックとボルボの合弁会社セルセントリックで開発した（広報写真）
（写真4）伊イベコは、ヒョンデから小型商用車（GVW2.5～3.5トン）のBEVもしくはFCVをOEM調達し欧州で販売する（調印式の模様）。ちなみにイベコには自社開発のEVバン「eデイリー」（GVW3.5～7.49トン）がある
（写真4）伊イベコは、ヒョンデから小型商用車（GVW2.5～3.5トン）のBEVもしくはFCVをOEM調達し欧州で販売する（調印式の模様）。ちなみにイベコには自社開発のEVバン「eデイリー」（GVW3.5～7.49トン）がある
（写真5）2階建てバスの「ネオプラン」（MAN子会社）も工場出荷待ち。この高級バスもコロナ禍の中で売れていたとのこと（ミュンヘンのMANバス・フォーラムにて筆者撮影）
（写真5）2階建てバスの「ネオプラン」（MAN子会社）も工場出荷待ち。この高級バスもコロナ禍の中で売れていたとのこと（ミュンヘンのMANバス・フォーラムにて筆者撮影）

　２０２３年を一言で言えば「良い夢を見た」となろう。自動車メーカーは、コロナ禍の最中にはサプライチェーン崩壊による車両生産の停滞や材料費高騰に経営を圧迫された。ただ、車両の供給不足を逆手に取り、値引きなしの適正価格販売が定着・浸透。そして車...

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