霧灯

 「暦の上では春ですが―」というのは、立春の日のお決まりのあいさつにもなっているが、今年は特に寒い春の始まりとなった。「袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ」と紀貫之が詠んだ春の暖かさを待ちわびる歌に共感を覚える◆...

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