〈アドテク〉多様化するEVバッテリー筐体　単なる保護ケースにあらず　軽量化・高剛性に寄与　最適解は？

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現在、販売中のEVに搭載されているバッテリー筐体。テスラ「モデルS」（写真上）と日産自動車「リーフ」（写真下）

マグナは、フォードの新型EV「F―150ライトニング」にアルミニウム製バッテリー筐体を供給。高電圧バッテリーや電気コンポーネント、センサー、コネクターを収納し、衝撃や熱、水といったが外部入力から車体フレーム構造を保護し安全性を担保している

帝人は豪アプライドEV（AEV）と低速EV用プラットフォームも開発中

帝人が開発したバッテリーボックス。トレーとカバーはFRP、フレームが鉄やアルミニウムと、異なる材料を採用している。プレス成形機を使うSMC（シートモールディングコンパウンド）により、複雑な形状でも一体成形でき製造コストも低減できる

テスラはバッテリーセルそのものをシャシー構造の一部にする計画（写真下）。モジュールを廃止しセルの上下を高剛性なシート材でつなげることでバッテリーパック化。フロアとしての役割をもたせる。上は現行タイプ

　カーボンニュートラルの実現に向けて加速する電気自動車（ＥＶ）が、車両構成部品を大きく変えようとしている。内燃機関のエンジンは電気駆動のモーターに、多段式のトランスミッションは変速機構を持たない減速機に取って代わられるだけでなく、ＥＶのコア...

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