連載「UD　時世の要求する自動車　創業者である安達堅造の残影」（8）〝鐘紡〟が経営に乗り出す　戦争はそれぞれの人生を変えた

「鐘淵デイゼル工業」・川口工場内の風景（左上・右上、右下）と、海軍幹部と同社首脳の記念撮影（左下）
「鐘淵デイゼル工業」・川口工場内の風景（左上・右上、右下）と、海軍幹部と同社首脳の記念撮影（左下）
日本本土初空襲（ドーリットル空襲）で川口工場は第三倉庫全焼など社屋に被害を受け、死傷者も出した
日本本土初空襲（ドーリットル空襲）で川口工場は第三倉庫全焼など社屋に被害を受け、死傷者も出した
鐘淵紡績の支援で「日本デイゼル工業」は再起（鐘淵紡績・東京工場／国立国会図書館デジタルコレクション提供）
鐘淵紡績の支援で「日本デイゼル工業」は再起（鐘淵紡績・東京工場／国立国会図書館デジタルコレクション提供）
創業時に安達がドイツから輸入したクルップ社製バス
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華北交通にトラック搭載用のディーゼルエンジンを納品
華北交通にトラック搭載用のディーゼルエンジンを納品
戦争で産業界、自動車業界は大きく変わる。戦車などの戦闘車両の開発・製造が増え、工員の軍事教練も実施。ただ、本土空襲で工場は甚大な被害を受ける（焼夷弾を投下する米B29爆撃機＝東京都復興記念館提供）
戦争で産業界、自動車業界は大きく変わる。戦車などの戦闘車両の開発・製造が増え、工員の軍事教練も実施。ただ、本土空襲で工場は甚大な被害を受ける（焼夷弾を投下する米B29爆撃機＝東京都復興記念館提供）
東京は爆撃で焼け野原と化した（東京都復興記念館提供）
東京は爆撃で焼け野原と化した（東京都復興記念館提供）
東京自動車工業が製造した「TK型軽装甲車」と「指揮者用六輪乗用車」（日野自動車提供）
東京自動車工業が製造した「TK型軽装甲車」と「指揮者用六輪乗用車」（日野自動車提供）
鐘淵デイゼル工業・川口工場で射撃訓練
鐘淵デイゼル工業・川口工場で射撃訓練
日本デイゼル工業が陸軍省に提出していた「事業管理人解選任ノ件認可申請書」の一部（国立公文書館提供）
日本デイゼル工業が陸軍省に提出していた「事業管理人解選任ノ件認可申請書」の一部（国立公文書館提供）

　「風雲急を告げる」－。昭和１４年、創業者である安達堅造は社長を退いた。誕生からわずか４年の「日本デイゼル工業」は存亡の危機に立つ。独クルップ社のディーゼルエンジンと、同エンジン搭載トラックの製造には成功したとはいえ、いまだ経営基盤は脆弱だ...

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