連載「UD　時世の要求する自動車　創業者である安達堅造の残影」（5）参入前夜の自動車業界　陸軍による統合の行方

最初の軍用保護自動車に認可された「TGE-A型トラック」（大正7年）（日野自動車提供）
最初の軍用保護自動車に認可された「TGE-A型トラック」（大正7年）（日野自動車提供）
民間事業者が所有していた軍用保護自動車（いすゞ自動車提供）
民間事業者が所有していた軍用保護自動車（いすゞ自動車提供）
「いすゞTX40型トラック」は商工省標準形式の自動車（2トン積）。石川島自動車製作所、東京瓦斯電気工業、ダット自動車製造の3社で製造。3社の統一ブランドとして「いすゞ」の名称が誕生（いすゞ自動車提供）
「いすゞTX40型トラック」は商工省標準形式の自動車（2トン積）。石川島自動車製作所、東京瓦斯電気工業、ダット自動車製造の3社で製造。3社の統一ブランドとして「いすゞ」の名称が誕生（いすゞ自動車提供）
戦前の自動車産業は、いすゞの前進である「石川島自動車製作所」と、日野の前進である「東京瓦斯電気工業」の踏ん張りで存在したと言っても、言い過ぎではない。点線内が昭和4年頃の石川島自動車製作所（いすゞ自動車提供）
戦前の自動車産業は、いすゞの前進である「石川島自動車製作所」と、日野の前進である「東京瓦斯電気工業」の踏ん張りで存在したと言っても、言い過ぎではない。点線内が昭和4年頃の石川島自動車製作所（いすゞ自動車提供）
戦前の自動車産業は、いすゞの前進である「石川島自動車製作所」と、日野の前進である「東京瓦斯電気工業」の踏ん張りで存在したと言っても、言い過ぎではない。大正7年に東京瓦斯電気工業は大森工場を開設。この中に自動車部設置（日野自動車提供）
戦前の自動車産業は、いすゞの前進である「石川島自動車製作所」と、日野の前進である「東京瓦斯電気工業」の踏ん張りで存在したと言っても、言い過ぎではない。大正7年に東京瓦斯電気工業は大森工場を開設。この中に自動車部設置（日野自動車提供）
「九四式六輪自動貨車」はフォード、GMのトラックに対抗して開発。いわゆる戦前の国産軍用トラックの最終形といえる。米国製に劣らぬ性能、耐久性と称された。ファインモールド（※32）が運転席幌型と箱型の2タイプをプラモデル化。箱絵には戦場で活躍する姿が描かれている（同商品は品切れ中、2023年秋に再生産予定）
「九四式六輪自動貨車」はフォード、GMのトラックに対抗して開発。いわゆる戦前の国産軍用トラックの最終形といえる。米国製に劣らぬ性能、耐久性と称された。ファインモールド（※32）が運転席幌型と箱型の2タイプをプラモデル化。箱絵には戦場で活躍する姿が描かれている（同商品は品切れ中、2023年秋に再生産予定）
「九四式六輪自動貨車」はフォード、GMのトラックに対抗して開発。いわゆる戦前の国産軍用トラックの最終形といえる。米国製に劣らぬ性能、耐久性と称された。ファインモールド（※32）が運転席幌型と箱型の2タイプをプラモデル化。箱絵には戦場で活躍する姿が描かれている（同商品は品切れ中、2023年秋に再生産予定）
「九四式六輪自動貨車」はフォード、GMのトラックに対抗して開発。いわゆる戦前の国産軍用トラックの最終形といえる。米国製に劣らぬ性能、耐久性と称された。ファインモールド（※32）が運転席幌型と箱型の2タイプをプラモデル化。箱絵には戦場で活躍する姿が描かれている（同商品は品切れ中、2023年秋に再生産予定）
石川島自動車製作所初代社長（昭和4～7年）の渋沢正雄（いすゞ自動車提供）
石川島自動車製作所初代社長（昭和4～7年）の渋沢正雄（いすゞ自動車提供）
同社二代目社長（昭和7～8年）の能村磐夫（いすゞ自動車提供）
同社二代目社長（昭和7～8年）の能村磐夫（いすゞ自動車提供）

　「日本の自動車産業は、その揺籃期において斯かる軍部の指導があって発展を遂げた」（永田鉄山　昭和陸軍「運命の男」から）－。実は、大正後期から昭和初期、国産自動車は陸軍の力で存亡の危機を乗り越えたといえる。そこに誰あろう陸軍の実力者が関わる。...

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