プリンス「グロリア五輪公用車」　1964年に開催された東京オリンピック。日産自動車との合併前のプリンス自動車工業は、主力モデルの「グロリアデラックス」と「グロリアスーパー6」などの車両を提供した。展示車両は、公用車として実際にオリンピックで使用された

2日間で2万8288人が来場した同イベント。「選ばれし10台」のブースには、車両の写真を熱心に撮影するファンの姿が見られた

ホンダ「RA271」　1964年8月2日にニュルブルクリンクで開催されたF1世界選手権の第6戦に投入されたホンダのF1デビューマシン。V型12気筒エンジンを搭載し、当時のマシンのなかでも指折りのパワーを備えた。ただ車重が重く整備性などの課題があったため欧州のチームを覆すことは叶わなかったが、歴史に名を残す車両となった

プリンス「スカイラインGT（S54）」（左）、ポルシェ「カレラGTS（904）」　1964年に開催された「第2回日本グランプリGT―Ⅱレース」でカレラ904をスカイラインGTが追い抜いたシーンを再現した展示

「選ばれし10台」に選出された1937年式ダットサン「17型セダン」。日中戦争のさなかにデビューした。「贅沢は敵」のスローガンを受け、ガソリン節約の観点から経済性をユーザーへ宣伝していたようだ

1968年式、日産「プリンス・カイライン2000GT（S54A）」　こちらも「選ばれし10台」の1台。オーナーは新車の時から保有しているという。54型に憧れ、何とか探し出し納車してもらった1台。「2型」のフロントグリルに交換している。エンジンは1度もオーバーホールせず、健在

ネッツトヨタ富山・GRガレージ富山新庄　トヨタ「スポーツ800」　ネッツトヨタ富山（笹山泰治社長）は、テュフラインランドジャパン（トビアス・シュヴァインフルター社長、横浜市港北区）の板金塗装（BP）工場の認証基準で最上位にあたる「プラチナ」認証と、クラシックカーの修理、整備などを行う工場を対象とした「クラシックカーガレージ」認証を国内で初めて同時に取得している。そのレストア技術を生かして「ヨタハチ」ベースのカスタマイズ車を仕立てた

マツダは、100周年を記念して往年の名車を一同に並べた。それぞれのモデルの「開発哲学」をパネルにまとめ、時代ごとの車両の特徴をアナウンスした

マツダ　GA型「グリーンパネル」　戦前から戦後にかけて1万7312台を生産した同モデル。計器盤（パネル）を「青春溌溂（はつらつ）」や「安全平和」を意味するグリーンに塗装したことがその名の由来だ