〈車笛〉「ドイツ自動車産業史―現地の博物館で源流を探る　番外編」大村良三

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写真1　ドライジーネの足蹴り自転車「ドライジーネ」のレプリカ。このドライジーネ自転車はドイツが誇っているようで、ミュンヘンのドイツ博物館やインゴルシュタットのアウデイ・モービル博物館にも展示されている（カールスルーエ自動車博物館にて）

写真2　1861年に発売されたフランス・ミショー型自転車。前輪にペダルが付く。これを契機に自転車が普及していった（ミュンヘン市ドイツ博物館自動車分館にて）

写真3　インゴルシュタット　アウデイ・モービル博物館に展示されていたアウディエンブレム“4輪”の一つのメーカーだったワンダラー製の自転車。ワンダラーはオートバイも生産していた

写真4　19世紀の自転車屋さんを再現している（ミュンヘン市ドイツ博物館自動車分館にて）

写真5　ダイムラーの2輪車のレプリカ。1885年製で4輪車より1年早い。同じようなレプリカはシュッツガルト市のメルセデスベンツ博物館にも展示されている（ミュンヘン市ドイツ博物館自動車分館にて）

写真6　ドイツ最初の蒸気自動車、1895年製。ドレスデン市GA　Schoeche（シェーへ蒸気自動車会社）製。もともとは自転車屋さんだった。蒸気の窯は座席の下にあり、稼働すると半日位は動いていたと記述（ドレスデン州立交通博物館にて）

写真7　オランダのアムステルダム市の清掃車に利用されていたビッカース社の蒸気自動車、1907年（デンハーグ市ローアン自動車博物館にて）

写真8　ウーズレイWolseley　Autocar　No．1、1896年製（ヘリテージ博物館にて）

写真9　カール・ベンツの3輪車のレプリカ。発明の2年後に奥さんのベルタ・ベンツがマンハイムの自宅から194キロメートル離れたフォルツハイムへ運転したのが、世界初の長距離ドライブ（デンハーグ市ローアン自動車博物館にて）

写真10　ミュールーズ市国立自動車博物館にあった1900年代初頭のフランス製3輪車（メーカーの記載は無し）

写真11　モーガンの2シーター・3輪車モデル。1911年製の復刻版。V型2気筒、990ccで42馬力、最高速度130キロメートル時。前輪が2輪、後輪1輪（マルヴァーンリンク市モーガン自動車博物館にて）

写真12　1941年から45年にかけてフランスのドイツ占領軍の監督のもとプジョーで生産されたVLV（軽量タウン・カーのフランス語略）で時速30キロメートルで走ったとのこと。3輪（後輪1輪）、バッテリー搭載の電気自動車（デンハーグ市ローアン自動車博物館にて）

写真13　メッサーシュミットKR175。2サイクル・173cc、9馬力の後輪1輪のKabinenroller（キャビン・スクーター）。1954年製（ミュンヘン市ドイツ博物館自動車分館にて）

写真14　ボルグワード社製ゴリアテGoliath　GD750。2気筒、13馬力だが安く、実用性があり、免許が不要の小型車だった。戦後すぐのころ、町の小さな商工業者に好評を博した。前輪が1輪。1949年から5年間生産された（ミュンヘン市ドイツ博物館自動車分館にて）

写真15　日本の3輪トラック。経済復興を支えた縁の下の力持ち（石川県の日本自動車博物館にて）

写真16　石川県の日本自動車博物館には乗用車の3輪車も展示されている。写真は富士自動車製フジキャビン、1956年製。前輪2輪、後輪1輪で122cc、5．5馬力、最高速度60キロメートル時

写真17　イタリアではいまだ3輪車が生産されている。スクーターメーカーでは欧州で最大のピアッジォ（Piaggio）社のAPE　TMモデル。イタリア・ウルビーノ市の路上にて。ピアッジォ社はかつて日本のダイハツ工業と提携していた。有名なブランドにスクーターのVespa（ベスパ）がある

◆歴史の始まりは２輪車　紀元前のメソポタミアからローマ帝国時代の１軸２輪の馬車シャリオが馬車の原型とすると、輸送に関してはまず２輪が初めに出現したことになる。人力で動かす道具の初めはやはり２輪の自転車で、この自転車の発明には諸説あるが、現在...

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