〈海外情報〉連載「〝CASE〟への対応商用車でも進行中」（上）大村良三

企画・解説・オピニオン, 自動車メーカー
2021年3月27日

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表1―1　昨年11月の投資家説明会でのボルボ社資料でカーボンニュートラルの概念図。2040年に向けて従来の内燃機関が電気機関に代るのが分かる

表1－2　ACEAトラック部会のプレス発表の見出し　トラックメーカー7社（写真21＝次回「下」で掲載＝の6社に欧州フォードが加わる）

写真1―1　北イタリアのコモ湖畔（欧州セレブの別荘地）にあるボルタ記念博物館　当時ボルタが製作した大きな電池のレプリカ等が展示してある。ボルタの業績はイタリアでは認められず英国の科学雑誌で認められ名を成した。筆者撮影

写真1－2　当時のボルタの電池のレプリカが展示されていたがかなり大きなもの

写真2　1923年製ブレーメン・ハンザ・ロイド製作所製トラックモデル　LS514馬力　鉛電池2個搭載の電気トラック　アインベック市PSシュパイアー博物館にて筆者撮影

写真3　1939年製エスリンゲン・機械製作工場製の出来たてのパンを配達する11馬力鉛電池2個搭載の電気トラック　アインベック市PSシュパイアー博物館にて筆者撮影（ドイツでは朝5時頃からパン屋さんはオープンしており、そのパンを村や小さな町の店に届ける配送車であり、つい10年前くらいまで現役だったとか。ドイツパン博物館にも同じ車がもう1台展示されている）

写真4　三菱ふそうeキャンターの配送車　スイスの地域配送会社へ2021年まずは数十台納車　プレスフォト

写真5　メルセデス・ベンツのeアクトロスで、前の女性は2月に欧州販売担当に就任したカーリン・ラードシュトローム氏（スカニアのマーケチング担当であった）。ただ大中型商用車のバッテリー型EV（BEV）はバッテリーの重さで積載量が減少することである。プレスフォト

写真6　昨年のボルボの投資家用説明会で紹介された電気コンクリートミキサー車

写真7　CNHの商用車部門のイベコが2019年に発表したバッテリー駆動の電気連接バスe－ウェイ　プレスフォト

写真8　中国でバッテリー生産などで先を走る比亜迪汽車（BYD）は2015年に京都市に電気バスを納入　このモデルK9は盛岡市に納入したもので、BYDは24年までに日本で1000台のEVバスを販売すると。価格も安いとの評判。そういえば韓国のヒュンダイも価格を武器に観光バスで日本再参入している（乗用車は撤退した）

写真9　水素燃料電池車のコンセプトを考え出したのは英国ウエールズの判事で物理学者のウイリアム・グローべである。1839年のこと。写真はドイツ・シュパイアー市のオートビジョン自動車博物館　筆者撮影

写真10　カナダのスタートアップ企業、バラード社の燃料電池　ダイムラー・ベンツが出資したことにより注目を浴びた企業だが、結局ものにはならず燃料電池部門からは撤退　シュパイアー市オートビジョン自動車博物館で筆者撮影

写真11　1994年スペイン製MB100の燃料電池搭載の配送バン　プレスフォト　ネッカー・プロジェクトの始まり　このモデルは後にヴィアーノになり今はVクラスになっている

写真12　燃料電池車の走行試験ネッカー・プロジェクト　2000～02年にダイムラー・クライスラー社で実施　写真はシュパイアー市オート・ヴィジョン博物館にて筆者撮影

写真13─1　スイス向けFCVトラックの船積み風景　スイスバーゼル市近郊の集約配送に使われるGVW19トンのトラック。1600台もの注文を受けていると。FCスタックと水素燃料タンクはフランス製シムビオとフォルシアで、シャシの後部にはタンク7本が黒い布で覆われている

写真13─2　フランス製水素タンクとFCスタック　2021年第3回資源循環EXPOにて筆者撮影

写真14　SPAC（特別買収目的会社）によりIPO上場し資金を集めた水素電池トラックの製造会社ハイゾン　2020年のIPOで26億ドル（約2600億円）を集めた

写真15―1　エルリング・クリンガー社のFCV用FCスタックモジュール　39セル（6キロワット／1.3バール）～299セル（70キロワット／2.5バール）　2019年フランクフルトモーターショーにて筆者撮影

写真15－2　トヨタFCV「ミライ」に搭載されている密度の濃いFCスタック　2021年第3回資源循環EXPOにて筆者撮影

写真15－3　トヨタFCV「ミライ」のボンネット内部　外からは見えないが水素ガスタンクは3本搭載している　トヨタ東京モビリティで筆者撮影

写真15－4　BMWのFCVの水素タンクシステム　i－ネクスト　FCVモデル　4分で満タン可能と　2019年フランクフルトモーターショーにて筆者撮影

　２０２１年２月２７日付本紙の後半で少し述べた商用車のカーボンニュートラル化の動きは乗用車とは多少異なるがＣＡＳＥ（コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化）の動きは商用車でも同様に急速に進んでいる。今回は商用車中心の話。　Ⅰ　カーボ...

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