〈車笛〉「『アーティゾン美術館』への誕生逸話」外伝（1）久留米市美術館の楢原利則館長に聞く

楢原　利則氏（ならはら・としのり）　【略歴】久留米市役所に入所、市総務部長。久留米市長選に出馬して初当選。2期8年（2010年2月1日～18年1月30日）務め、市長として石橋財団から石橋美術館運営の返還に対応、久留米市美術館の体制づくりを推進。2016年から久留米市美術館館長。福岡県大刀洗町出身、西南学院大学商学部卒、1948年生まれ。趣味はゴルフ。
楢原　利則氏（ならはら・としのり）　【略歴】久留米市役所に入所、市総務部長。久留米市長選に出馬して初当選。2期8年（2010年2月1日～18年1月30日）務め、市長として石橋財団から石橋美術館運営の返還に対応、久留米市美術館の体制づくりを推進。2016年から久留米市美術館館長。福岡県大刀洗町出身、西南学院大学商学部卒、1948年生まれ。趣味はゴルフ。
久留米市美術館はさまざまな季節の花に囲まれ、2010年には「国際優秀つばき園」に認定
久留米市美術館はさまざまな季節の花に囲まれ、2010年には「国際優秀つばき園」に認定
開館当時の石橋文化センターは美術館、体育館、文化会館、50メートルプール、野外音楽堂、テニスコート、児童遊園地などスポーツと文化の殿堂であった
開館当時の石橋文化センターは美術館、体育館、文化会館、50メートルプール、野外音楽堂、テニスコート、児童遊園地などスポーツと文化の殿堂であった
石橋美術館開館の切っ掛けは青木繁作品の収集。その縁者である元妻の野尻たね子（中）、息子の福田蘭童（右）と、友人の坂本繁二郎（左）が1960年に来館（※51）
石橋美術館開館の切っ掛けは青木繁作品の収集。その縁者である元妻の野尻たね子（中）、息子の福田蘭童（右）と、友人の坂本繁二郎（左）が1960年に来館（※51）
石橋文化センターへの日本庭園寄贈式に出席した石橋正二郎（左）。最後の久留米入りとなった（1975年）
石橋文化センターへの日本庭園寄贈式に出席した石橋正二郎（左）。最後の久留米入りとなった（1975年）

　石橋美術館から久留米市美術館の変更は、地元の久留米市では大きな出来事であったろう。石橋財団のアーティゾン美術館とは別の流れで進展したが、その経緯は創設者である石橋正二郎の考える文化・芸術と寄付・寄贈の本質を探ることになる。新しい久留米市美...

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