〈海外情報〉連載「2023年第1四半期　独プレミアム御三家経営結果」（下）大村良三

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（写真1－1）上級車「Sクラス」のBEV「EQS」にもSUV仕様を設定。収益向上の手段だ。日本でも販売店から優良顧客にメール攻勢を掛けているが、充電インフラの整備遅れと充電に時間がかかることがネック。さらに補助金申請や中途解約での返金の手続きが煩雑なため、BEVは販売店から敬遠されているとも聞く。

（写真1－2）「Electric　Only（電動車だけ）」と言いながら、2023年末に導入する新型「Eクラス」（W214型）に6気筒ガソリンとデイーゼルエンジンを設定。まずは従来のICE車で収益を確保したい意向の表れか。当然、前に押し出すのはBEV。

（写真2－1）メルセデス同様、BEVの最高級モデルでキャンペーンを張るBMW販売店の販促告知

（写真3－1）2023年中にまず欧州・中国へ投入する新BEV「ID．7」。VWは2年半で10車種の新型BEVを市場導入する。「ID．3」シリーズの新モデル「ID．Buzz」のロング・ホイールベース車も。小型車「ID．2All」の基本価格は2万5千ユーロに抑えると。

（写真3－2）アウディ「Q4　eトロン」。アウディはOS開発が遅れており、2023～24年は新型車を出せる状況にはない模様。

（写真4－1）テスラのBEVピックアップトラック「サイバートラック」の寒冷地テスト。テキサスのギガファクトリーで生産準備中（プレスフォト）。なおVWが同様なピックアップトラック「スカウト」を2026年から米国で生産する予定

（写真4－2）BYD（比亜迪汽車）の主要モデル。日本ではまず「アット3」を導入し、海洋シリーズ「ドルフィン」「シール」も遅れて導入する（プレスフォト）

　Ⅲ．各社のコメント　（１）メルセデス・ベンツ　バッテリー電気自動車（ＢＥＶ）が主要地域で思いのほか動きが悪く、現行のモデルをＳＵＶ化したり（写真１―１参照）、新車導入（写真１―２参照）を急いだりと慌ただしい動き。　（２）ＢＭＷ　総販売台数...

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