連載「欧米キャンピングカー市場の現状」（3）大村良三

クルマ文化・モータースポーツ, 連載・インタビュー
2023年7月20日

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（写真6－0）エルヴィン・ヒューマー博物館の外見。ここでは欧州キャンピングカーの歴史を見ることができる（アインベック市のドイツ最大の自動車博物館学芸員が「ここには是非行くべき」と紹介してくれた）。　まずは乗用車に牽引されるキャラバンタイプから始まり、自走式のモービルホームタイプまで展示されている。一見に値する。

（写真6－1）ヒューマー博物館から外を眺めると、牧歌的な風景が。馬の放牧が目に入る。そして遠くに走っているのもキャンピングカーという演出

（写真6－2）キャンピングカー博物館の内部。上から下に螺旋階段を下がるように見学する。広い！

（写真6－3）ソアのロゴマーク

（写真6－4）ソアが行っているキャンピングカーのセグメント。左から「クラスA」「クラスB」「クラスC」、それに「トイ・ホーラー」（おもちゃ運搬＝実際はこのスペースにバイク、小型自動車等が格納される）（写真6－5参照）。このセグメント分けは、必ずしも欧州とは一致しない

（写真6－5）2021年キャラバン・サロンでのトイ・ホーラー。〝親亀〟の中に〝子亀〟が入っている状態。バイクやミニカーもこの類

（写真6－6A）米国製のエア・ストリーム。居住用モデル「ソヴェリン・オブ・ザ・ロード（道の君主）」モデル。1969年製で当時9085ドルの小売値だったとのこと。4人で宿泊可能

（写真6－6B）東京・銀座のソニープラザに2017年開設されたサテライトスタジオではエア・ストリーム（現在はソア傘下のブランド）のキャンパーキャビンを使用していた。残念ながら2021年に閉鎖。筆者も良くここに立ち寄った（プレスフォト）

（表5―1）ソアのM＆Aの歴史。投資家用資料に添付されている会社の成長記録。これまでにM＆Aでグループに取り入れたRV関連企業は北米31社、欧州21社。この中にはドイツ最大のキャンピングカーメーカー、ヒューマーを含む。

（表5－2）ソアの投資家向け概要説明資料　ソアの子会社、ヒューマー自身も21の異なるブランドを保有（ソアから見れば孫会社になる）し、1万人近くの従業員を抱える。北米と欧州が事業の中心で、2021年には売上高32億ドル（約4千億円）を上げた。販売の6割近くは自走式のキャンピングカー（表5－2及び写真6－7参照）である。