連載「ノスタルジック・トラック＝今日のトラックに来るまでの過程」大村良三(1)

写真1　約4500年前のメソポタミア地方の「幌付き4輪車とそれを牽引していたと思われる家畜動物（馬と思われる）の模型」（焼成粘土）（東京国立科学博物館）
写真1　約4500年前のメソポタミア地方の「幌付き4輪車とそれを牽引していたと思われる家畜動物（馬と思われる）の模型」（焼成粘土）（東京国立科学博物館）
写真2　歌川広重「東海道五十三次　大津　走井茶屋」1833～34年　牛車が荷物を運ぶ様が描かれている　熱海MOA美術館
写真2　歌川広重「東海道五十三次　大津　走井茶屋」1833～34年　牛車が荷物を運ぶ様が描かれている　熱海MOA美術館
写真3　モーゼル河（ライン河の支流）畔で見つかったローマ帝国時代のワイン樽を運ぶ船を形どった「石棺」（マインツ・ローマ歴史博物館）
写真3　モーゼル河（ライン河の支流）畔で見つかったローマ帝国時代のワイン樽を運ぶ船を形どった「石棺」（マインツ・ローマ歴史博物館）
写真4　1898年製ダイムラー・原動機製造会社製の現存するトラックでオリジナルに近い世界最古のもの。5．6馬力、積載量1．25トン、最高速12km／h（メルセデス・ベンツ博物館）
写真4　1898年製ダイムラー・原動機製造会社製の現存するトラックでオリジナルに近い世界最古のもの。5．6馬力、積載量1．25トン、最高速12km／h（メルセデス・ベンツ博物館）
写真5　日本で最初のトラックの中身は米国製で架装は日本製。1903年で三井呉服店（のちの三越百貨店）の配送車（東京国立科学博物館）
写真5　日本で最初のトラックの中身は米国製で架装は日本製。1903年で三井呉服店（のちの三越百貨店）の配送車（東京国立科学博物館）
写真6―1　MANのブランド・マークと共にあるブッシングのライオンマーク。これも伝統である（写真6―3）
写真6―1　MANのブランド・マークと共にあるブッシングのライオンマーク。これも伝統である（写真6―3）
写真6―2　Buessingブッシング　ZU550モデル　1903年製　2気筒　水冷ガソリンエンジン搭載　ペイロード3トン　9馬力　最高速　15km／h（ミュンヘンドイツ博物館自動車分館）
写真6―2　Buessingブッシング　ZU550モデル　1903年製　2気筒　水冷ガソリンエンジン搭載　ペイロード3トン　9馬力　最高速　15km／h（ミュンヘンドイツ博物館自動車分館）
写真6―3　1926年製ブッシング社平ボディートラック　アインベック市PSデポトラック・バス博物館
写真6―3　1926年製ブッシング社平ボディートラック　アインベック市PSデポトラック・バス博物館
写真7　プジョートラック　1905年　プジョーがダイムラーの1気筒エンジンを2気筒に改良し、1817cc　10馬力にパワーアップしたエンジンを搭載した（プジョー冒険博物館）
写真7　プジョートラック　1905年　プジョーがダイムラーの1気筒エンジンを2気筒に改良し、1817cc　10馬力にパワーアップしたエンジンを搭載した（プジョー冒険博物館）
写真8　スカニア・ヴァビス1908年製　積載量2トン　4気筒　1.9リッター　15馬力エンジン搭載でレンガを運搬していた実車　馬車では重いレンガを多く運べず、また坂道も昇るのに難儀をしたのでこのトラックは大いに役に立ったと（スカニア自動車博物館）
写真8　スカニア・ヴァビス1908年製　積載量2トン　4気筒　1.9リッター　15馬力エンジン搭載でレンガを運搬していた実車　馬車では重いレンガを多く運べず、また坂道も昇るのに難儀をしたのでこのトラックは大いに役に立ったと（スカニア自動車博物館）
写真9　ボルボの最初のトラック、モデルLV40。1928年製。乗用車とシャシ等は同じだがトラック用に強化している。エンジンは4気筒1944cc28馬力。ボルボの平ボデイでも同様アクアビットのような強いお酒の輸送に先ず使用された模様（写真でも載っているのはアクアビットの樽）
写真9　ボルボの最初のトラック、モデルLV40。1928年製。乗用車とシャシ等は同じだがトラック用に強化している。エンジンは4気筒1944cc28馬力。ボルボの平ボデイでも同様アクアビットのような強いお酒の輸送に先ず使用された模様（写真でも載っているのはアクアビットの樽）
写真10　　スイス・ザウラー社製1927年生産トラック。このトラックはワン・オーナーで1972年迄現役で160万キロメートルを走行。エンジンは8.14リッター、60馬力のガソリンエンジンでほとんどオリジナルの形をとどめていると（ザウラー歴史博物館）
写真10　　スイス・ザウラー社製1927年生産トラック。このトラックはワン・オーナーで1972年迄現役で160万キロメートルを走行。エンジンは8.14リッター、60馬力のガソリンエンジンでほとんどオリジナルの形をとどめていると（ザウラー歴史博物館）

　日本は自動車生産の歴史が欧米に比べ短いのに加え、戦前のはもとより戦後の車も残念ながら余り残っていない。乗用車はまだしも商用車のトラック、バスに関しては日本ではそれが皆無に近い程残っていない。欧州ではバスを始めトラックのクラシック車がかなり...

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