〈車笛〉「ドイツ自動車産業史―現地の博物館で源流を探る　番外編」大村良三

企画・解説・オピニオン, クルマ文化・モータースポーツ, コラム
2015年10月3日

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写真1　ドイツのダイムラー・エンジン・モデルP2Cを使ったフランス初のパナール社の4輪乗用車。最高速度12キロメートル時しか出なかった（ミュールーズ市シテ・デ・オートモビル＝国立自動車博物館にて）

写真2　ダイムラー社開発のエンジンを改良してフランス最初の乗用車に搭載したパナール社とプジョー社共同開発のV型2気筒・645ccの4ストロークエンジン。1891年から96年まで生産された（フランス・ソショー市プジョー歴史自動車館にて）

写真3　最初のエンジン搭載のチュニジアのガバナー向けVis―a※―vis。別名Marguerite（ひなぎく）の特別仕様車、1892年製。1081cc、3．75馬力、最高速度25キロメートル時（プジョー歴史自動車館にて） ※「a」の上に「｀」

写真4　ルノー・タイプA4、1911年製。7CV・2気筒、1060cc、最高速度55キロメートル時。当時陸軍の郵便車として利用されており、タクシーと同一ではないが、これに近かったものと思われる。ルノーの車のラジエターはエンジンの後ろに置いてあり、よって前面にはフードがあった（ミュールーズ市国立自動車博物館にて）

写真5　プジョー　172R　Torpedo　Grand　Sport。4気筒・720cc、5馬力、最高速度60キロメートル時（ソショー市プジョー博物館にて）

写真6　プジョーBreak　Type10、1894年製。8人乗りのミニバス。パリとボルドー往復ラリーにミシェラン製チューブタイヤを履いて完走した。V型2気筒、1634cc、3．75馬力、最高速度18キロメートル時（ソショー市プジョー博物館にて）

写真7　プジョーType6。1901年にフロントカバーを付け、デザインの良さを強調したモデルが出現した。4段前進＋1段後進のミッションを付けた2気筒車。5馬力、最高速度30キロメートル時（ソショー市プジョー博物館にて）

写真8　左右どちらもシトロエンTorpedoタイプC3、1925年製。4気筒・854cc、最高速度60キロメートル時（ミュールーズ市国立自動車博物館にて）

写真9　シトロエンの技術先進性を誇る1934年製Berline7A。4気筒・1303cc、最高速度95キロメートル時。通称Traction　Avant（トラクション・アバン）。前輪駆動・モノコックボディー・トーションバーサスペンションを採用した先進性のあるモデルだった（ミュールーズ市国立自動車博物館にて）

写真10　プジョー601、1934年製。最初のオープン・コンバーチブル。6気筒・2148cc、60馬力、最高速度105キロメートル時（ソショー市プジョー博物館にて）

写真11　走る物置とかアヒルの名前で有名なシトロエンの2CV（ド・シュボー＝Deux　Chevaux）、1957年製。2気筒・425cc、12馬力ながら安さで若者にヒットした。単一モデルで40年も生産されたのは旧東欧の車（例えば東独のトラバント等）以外はこれまでない（ニュルンベルク市メルクス自動車博物館にて）

写真12　ルノー4CVを日野がノックダウンして日本で生産したモデル。本国では戦争中から設計を進め、戦後1946年に発表して、1961年まで110万台も生産し競合車を蹴落とした成功のモデル。フランスでは4気筒・2リットル、35馬力であったが、日本では748cc・21馬力とサイズダウンされたが低燃費で日本でもタクシーとして使用された（日野オート・プラザ博物館にて）